2007 Fiscal Year Annual Research Report
光化学系IIサブユニットの遺伝子置換による耐熱性水分解系の最小化
Project/Area Number |
18560755
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
松岡 正佳 Sojo University, 生物生命学部, 教授 (10121667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 隆平 崇城大学, 生物生命学部, 教授 (40029244)
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Keywords | 光化学系II / 水分解 / シアノバクテリア / D1 / D2ヘテロダイマー / 遺伝子置換 / ヒスチジンタグ / アフィニティークロマトグラフィー |
Research Abstract |
光合成における水分解系の最小単位は、光化学系IIの反応中心を形成するD1/D2タンパク質である。この研究では好熱性シアノバクテリア Thermosynechococcus vulcanusのD1/D2タンパク質の遺伝子を中温性シアノバクテリア Synechococcus elongatus PCC 7942中で発現させ、熱安定なD1/D2ヘテロダイマーを最小の単位として精製することを目的とした。rps12媒介遺伝子置換法を利用して、内部アンテナタンパク質CP47のC末端にヒスチジンタグ(histag)を付加した変異株を作成した。この株の解析の結果、CP47遺伝子に関してヘテロ型となっていたので、CP47遺伝子のオペロン下流に存在するpsbT遺伝子の5'上流に転写プロモーターを追加した変異株も作成した。しかし、この株においてもヘテロ型の遺伝子構成が観察されたため、CP47のC末端部分の加工には問題があると考えられた。そこで、現在機能の判明している光化学系IIの別のサブユニットにhistagを付加する実験を行っている。また、作成した変異株の培養菌体の可溶化チラコイド膜より、Ni-アフィニティークロマトグラフィーによって、histagの付加された光化学系II複合体の精製を試みた結果、D1/D2ヘテロダイマーを含む複合体が得られた。
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Research Products
(2 results)