2006 Fiscal Year Annual Research Report
先進トカマク・プラズマにおける電流分布制御性に関する研究
| Project/Area Number |
18560798
|
|---|
| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
| Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
|---|
Principal Investigator |
井手 俊介 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究主幹 (20354590)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 隆博 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究職 (60354594)
諫山 明彦 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究職 (90354597)
|
|---|
| Keywords | JT-60U / 周辺電流駆動 / LHCD / NBCD / ECCD |
|---|
| Research Abstract |
JT-60Uトカマク(日本原子力研究開発機構)において、低域混成波電流駆動(LHCD)と、モーショナル・シュタルク効果(MSE)計測による実時間の安全係数分布の同定を用い、実時間安全係数(電流)分布制御を高β_pプラズマにおいて初めて試みた。LHCD駆動位置をプラズマ中心を外れたoff-axisとしLHCD入射パワーで、安全係数分布の極小値(q_<min>)の実時間制御を行った。実時間制御により、q_<min>が指令値どおりに変化することを確認した。また、q_<min>を新古典テアリングモード(NTM)の共鳴値よりも高く制御することにより、NTMを抑制しNTMにより低下した蓄積エネルギーを回復出来ることを示した。
JT-60Uにおいて、中性粒子ビーム電流駆動(NBCD)による周辺電流駆動の特性を調べた。これまで、プラズマ周辺部に局在化したNBCD電流を流すことができるかどうかが他の装置も含め大きな課題であった。今回、MSEデータの詳細な解析により、周辺部(プラズマ小半径の80%近傍)に局在化して流れることを初めて示した。
弱磁気シアプラズマにおける内部輸送障壁(ITB)への電子サイクロトロン波(ECW)の影響を調べた。ECW入射によりイオン温度ITBが劣化するが、EC電流駆動(ECCD)による電流分布の変化はこれには大きく影響しないことが判った。
JT-60Uにおいて、局所ECCDによる新古典テアリングモードの抑制について、ECCD位置と磁気島の位置関係の詳細なスキャンを行い、モデル計算とよく一致することを確認した。
国際トカマク物理活動(ITPA)「定常運転」トピカル物理グループと連携して、4つのLHCDコードで電流駆動位置、駆動電流量等のベンチマークを行った。結果は概ね一致し、違いについては物理モデルの違い等要因をおさえることができた。
|
