2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18560805
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
千葉 敏 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究主幹 (60354883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小浦 寛之 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究副主幹 (50391264)
丸山 敏毅 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究主幹 (50354882)
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Keywords | 核データ / 中性子誘起核分裂 / 集団準位構造 / 軟回転体模型 / チャンネル結合法 / ポテンシャルエネルギー表面 / 核分裂障壁 / 統計模型 |
Research Abstract |
軟回転体模型(SRM)により、^<224>Thから^<252>Cfに至る19個のアクチノイド偶々核の集団準位構造の包括的解析を行った。個々の核種に対してパラメータをカイ2乗サーチにより決定し、さらに基底状態の四重極変形度の関数として系統性を見いだし、準位構造が未知の核種に対しても適用を可能とした。また、低励起集団準位構造が低エネルギー中性子断面積に与える影響について、SRM-チャンネル結合法(SRC-CC)を用いて調べた。これらの成果を日本原子力学会秋の大会(北大、平成18年9月)にて発表した。さらにSRMパラメータの共分散を導出し、それが断面積の不確定性に与える影響を計算する手法を提案した。これらの成果をまとめて、4月にフランス、ニースにて開催される核データ国際会議(ND2007)にて発表する。 SRM-CCについても、分散関係を用いてパラメータ数を減らすことにより予測能力を高める手法開発の一環として^<40>Arに対する解析を行い、論文発表した。 重原子核のポテンシャルエネルギー表面計算を、核分裂状態(scission point)を含むよう拡張した。それに基づいて重原子核領域で系統的な計算を行って、予備的ではあるが核分裂障壁に対する情報や、β崩壊、自発核分裂半減期を求めた。その結果を日本原子力学会秋の大会(北大、平成18年9月)にて発表した。 統計模型については、予備的準備としてアイソスピンを考慮した一般化された計算手法に基づくプログラムを作成した。テストとして、その結果を^4He,^<12>Cの崩壊に適用してニュートリノ断面積の計算を行い、論文発表した。
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