2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18570010
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
天野 雅男 Nagasaki University, 水産学部, 教授 (50270905)
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Keywords | マッコウクジラ / 採餌行動 / 音声クラン / ハクジラ類 / データロガー |
Research Abstract |
小笠原海域と熊野灘海域において、マッコウクジラのコミュニケーション音であるコーダの比較を行った。熊野灘海域で2004年〜2008年に録音された計29日77時間25分09秒、小笠原海域で1994年〜2008年に録音された計41日154時間05分30秒のデータを使用した。クラスター解析により、codaタイプを分類したところ、熊野灘海域で1043個、小笠原海域で1549個、計89タイプのcodaが見出された。codaを構成するクリックス数とcodaタイプは海域間で異なり、同じクリックス数のcodaの長さにも差異があった。このことから、両海域には異なる音声クラン(由来を同じくする母系集団の集合)が生息するということが強く示唆された。個体識別データベースから母系群であるユニットのcodaレパートリーを推定したところ、熊野灘海域は1つのユニット、小笠原海域は5つのユニットが確認された。熊野灘海域のユニットは++1/+1+1クランに属すると考えられた。小笠原海域のユニットはshortクランに属すると考えられたが,1つのユニットは、他の4つのユニットと異なるcodaタイプを35タイプ発しており、他と異なるクランに属する可能性が示唆された。さらに、小笠原海域で9月に11頭に対し吸盤装着型データロガータグを装着し潜水行動データを得た。これまでの熊野灘で得られたデータと比較すると、両海域では、餌を追尾していると考えられるバーストの特徴が大きく異なっていた。熊野灘の方が一潜水当りのバースト回数が顕著に多く、またバーストの方向は下向きであることが多かった。熊野灘と小笠原で異なるクランが生息することから、両者の採餌行動の差異は、クランの差異によるものである可能性がある。
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[Journal Article] Measurement of swimming speed in sperm whales.2008
Author(s)
Aoki, K., Amano, M., Sugiyama, N., Muramoto, H., Suzuki, M., Yoshioka, M., Mori, K., Tokuda, D., Miyazaki, N.
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Journal Title
Proceedings of International Symposium on Underwater Technology 2007 and International Workshop on Scientific Use of Submarine Cables and Related Technologies
Pages: 467-471
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[Presentation] Analysis of diving behavior of sperm whales using advanced data loggers.2009
Author(s)
Miyazaki, N., Aoki, K., Amano, M., Yoshioka, M., Mori, K., Tokuda, D.
Organizer
Conference of the European Cetacean Society
Place of Presentation
トルコ、イスタンブール
Year and Date
2009-03-04
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