2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18570039
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小俣 達男 Nagoya University, 大学院・生命農学研究科, 教授 (50175270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 祐一 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (80222264)
前田 真一 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教 (70335016)
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Keywords | 遺伝子 / 環境 / ゲノム / ストレス / マイクロアレイ |
Research Abstract |
1.CO_2欠乏に応答したncRNAの発現誘導機構 平成18年度に同定した2つのncRNA(syc0947iとsyc0517iと命名)の転写開始点を決定し、syc0947iのプロモーター領域に強光応答性遺伝子に特有なHLR1配列とCO_2欠乏誘導性遺伝子に特有なLysRモチーフを見出した。syc947iが実際に強光条件によっても誘導されることを確認した。LysRモチーフを介してcmpABCDオペロンを活性化する転写因子CmpRを同定したが、syc0947iはCmpR欠損株でも正常に誘導され、CmpR以外のLysR型転写因子の関与が推定された。一方、syc0517iのプロモーター領域に既知のプロモーターcis制御配列との類似配列が存在しないことから、CO_2欠乏への未知の応答機構の存在が推定された。 2.CO_2欠乏に応答して発現するncRNAの機能解析 発現ベクターを利用して、syc0947iとsyc0517iの相補鎖をそれぞれ過剰発現するSynechococcus elongatusの変異株を作成したところ、それらの増殖はCO_2制限条件下で野生株、および空ベクターを導入した株よりも遅くなった。このことから、syc0947iとsyc0517iがCO_2制限条件下での増殖を促進する機能を有することが示唆された。syc0947iとsyc0517iの機能をさらに詳細に解析するために、これらに薬剤耐性遺伝子を挿入した破壊株を作製した。
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Research Products
(3 results)