2006 Fiscal Year Annual Research Report
生体内イメージングによるメダカ生殖線形成・性分化過程の可視化
Project/Area Number |
18570064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
斉藤 大助 基礎生物学研究所, 生殖遺伝学研究室, 特別協力研究員 (30390686)
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Keywords | 発生・分化 / 生殖腺形成 / 性分化 / メダカ / イメージング |
Research Abstract |
本研究はメダカを用いて、生殖腺に特異的に発現する遺伝子について、網羅的にBACトランスジェニック系統を作製し、生殖腺の形成・性分化機構を細胞間の相互作用の連鎖として描き出すことを目指している。平成18年度には、転写因子sox9b、ftz-f1、pod1、性決定遺伝子dmy、ステロイド合成酵素p450cyp17、雄特異的な遺伝子としてdmrt1、雌特異的な遺伝子としてaromataseについてBACトランスジェニック系統を作製した。それぞれの系統について、ホールマウント免疫染色を行い、発現細胞の発現時期および局在を明らかにした。sox9b-EGFP系統についてホールマウント免疫蛍光染色およびin situハイブリダイゼーションにより発現細胞の詳細な解析を行い、未分化生殖腺のsox9b発現細胞が精巣および卵巣の支持細胞系列の共通の前駆細胞であることを明らかにした(Nakamura et al.2007)。またsox9b-EGFP系統の生殖細胞系列をDsRedによって一過的にラベルし、共焦点顕微鏡によるタイムラプス記録を行うことで、未分化生殖腺に移動してきた生殖細胞がsox9b発現細胞に取り込まれていく様子を記録することに成功した。さらに、生殖腺形成変異体zenzaiの原因遺伝子について、EGFPをレポーターとした系統およびEGFPと原因遺伝子の融合タンパク質を発現する系統を作製し、zenzai遺伝子の発現部位および細胞内局在を明らかにした。
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