2007 Fiscal Year Annual Research Report
生体内イメージングによるメダカ生殖線形成・性分化過程の可視化
Project/Area Number |
18570064
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
斉藤 大助 National Institute for Basic Biology, 生殖遺伝学研究室, 特別協力研究員 (30390686)
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Keywords | 発生・分化 / 生殖腺形成 / 性分化 / メダカ / イメージング |
Research Abstract |
本研究はメダカを用いて,生殖腺に特異的に発現する遺伝子について,網羅的にBACトランスジェニック系統を作製し,生殖腺の形成・性分化機構を細胞間の相互作用の連鎖として描き出すことを目指している.平成19年度には,作製したBACトランスジェニック系統について,ホールマウント免疫染色を行い,発現細胞の発現時期および局在を明らかにした.また体細胞をラベルしたsox9b-EGFP系統と生殖細胞系列をラベルしたOlvas-DsRed系統を掛け合わせた2重トランスジェニック系統を用い,成魚卵巣において生殖細胞の分裂動態を共焦点顕微鏡によるタイムラプス記録を行い,卵巣における生殖細胞幹細胞の解析を行った(中村他,未発表).昨年度に引き続き,新たに,nanos2トランスジェニック系統を作成し解析を行った.生殖腺形成変異体zenzaiの解析においてもsox9b-EGFP系統を用いることで生殖細胞の分裂異常における体細胞との関係を明らかにした(斉藤他,2007).以上,本研究によって魚類の生殖腺形成に関していくつかの重要な知見がもたらされた.また今後の解析おいて有用なトランスジェニック系統を多数作成したことでさらなる解析への基盤を堅固なものにしたといえよう.
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