2007 Fiscal Year Annual Research Report
バキュロウイルスディスプレイ法を用いた免疫担当細胞膜蛋白質問相互作用の解析
Project/Area Number |
18570120
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
先浜 俊子 The University of Tokyo, 先端科学技術研究センター, 産学官連携研究員(特任准教授) (70187061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜窪 隆雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90198797)
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Keywords | 蛋白質相互作用 / 膜蛋白質 / 免疫学 / バイオテクノロジー |
Research Abstract |
1.GITR・GITRL相互作用検出システムの確立 プレートに固相化したGITRディスプレイ発芽型バキュロウイルス(BV)へのGITR ligand(GITRL)ディスプレイBVの特異的な結合を、抗GITRL抗体を用いたELISA法により検出することに成功した。同様に、固相化GITRLディスプレイBVと、溶液中のGITRディスプレイBVの相互作用も抗GITR抗体を用いて検出することができた。 更に、GITR発現T細胞へのGITRLディスプレイBVの結合を、抗ウイルスエンベロープgp64抗体を用いたFACS法により検出した。この結合が、GITR・GITRL相互作用によるものであることを、可溶型リコンビナントGITRLによる阻害実験で確認した。 2.cDNA発現ライブラリースクリーニングシステムの開発 既に膜蛋白質CD58ディスプレイBVと抗gp64抗体、及び抗マウスIgG結合磁気ビーズを用いたMACS法によりcDNA発現ライブラリーのスクリーニングを行い、CD58の生理的リガンドであるCD2発現細胞の濃縮・単離に成功している。 このシステムをリガンド未知の膜蛋白質のリガンド探索に応用する目的で、ターゲットとしてマウス脾細胞で発現する2種類の膜蛋白質cDNAの組み換えバキュロウイルスを作製した。 3.class II MHC・抗原ペプチド複合体ディスプレイBVを用いた抗原特異的T細胞検出系の開発 モデル実験系として、全てのclass II MHC分子が単一の抗原ペプチドを提示するBVを作製する目的で、class II MHCβ鎖N末端に卵白アルブミン由来ペプチドを共有結合した融合蛋白発現用DNAコンストラクトを作製した。
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Research Products
(3 results)