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2006 Fiscal Year Annual Research Report

細胞内共生機構を支える分子的基盤の解析

Research Project

Project/Area Number 18570121
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

森岡 瑞枝  東京大学, 大学院理学系研究科, 助手 (20272461)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 哲彦  玉川大学, 学術研究所, 助教授 (60235257)
Keywords細胞内共生 / ブフネラ / 鞭毛フック基部(HBB) / タンパク質輸送 / 膜輸送系
Research Abstract

ブフネラの鞭毛フック基部複合体(HBB)がアブラムシ菌細胞内共生系においてタンパク質輸送装置として機能しうる可能性を分子生物学的・細胞生物学的側面から検討し以下の成果を得た。
1.ブフネラHBB関連遺伝子群(26種)はすべて活発に転写されていることは確認済みである。本年度は、当該遺伝子群の発現と宿主昆虫のモルフおよび発生段階との関連を解析するため、無翅型および有翅型アブラムシの胚・幼虫・成虫からブフネラを単離し、定量的PCRによる発現解析を行ったが、両者の間に有意な相関性は認められなかった。今後さらに詳細に追試する。
2.ブフネラゲノムはflhDC (HBBマスター遺伝子)を欠失している。代替遺伝子の検索は本研究の主要課題であったが、候補遺伝子を既存の菌細胞ESTデータベース中に見いだすには至らなかった。研究協力者である中鉢淳博士等により、待望の菌細胞Normalized full-length cDNA libraryがほぼ完成され、より詳細な解析が可能となったため、来年度の最優先課題とする。
3.ブフネラのプロテオーム解析により、宿主菌細胞から移入されたと思われるタンパク質を数種同定している。当該タンパク質の遺伝子構造解析を通して「ブフネラ移行シグナル」を推定する予定であったが、データベースが未熟のため来年度送りとする。
4.本課題を遂行中、アブラムシ胚と最終脱皮直後の幼虫ではブフネラのSytoX green染色パターンが全く異なることを見いだし、大腸菌などとは異なるDNA(染色体)存在様式をとることが示唆され、予期せぬ発見となった。(論文準備中)
5.HBBを介したタンパク質輸送機構の実体を解析するためのin vitroアッセイ系の構築を目指し、本年度はまず、蛍光標識モデルタンパク質(ヒストンH1)の作出を試みた。来年度、単離ブフネラへの移入のリアルタイム観察を遂行する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Hundreds of Flagellar Basel Bodies Cover the Cell Surface of the Endosymbiotic Bacterium Buchnera aphidicola sp. Strain APS.2006

    • Author(s)
      Kazuki Maezawa
    • Journal Title

      Journal of Bacteriology 188・18

      Pages: 6539-6543

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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