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2007 Fiscal Year Annual Research Report

スフィンゴミエリン合成酵素の機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18570143
Research InstitutionNational Institute for Longevity Sciences,NCGG

Principal Investigator

渡辺 研  National Institute for Longevity Sciences,NCGG, 運動器疾患研究部, 室長 (10342966)

Keywords酵素 / スフィンゴ脂質 / ノックアウトマウス
Research Abstract

スフィンゴ脂質は、細胞膜の重要な構成成分であり、多くの場合、脂質マイクロドメインと呼ばれるコレステロールに富む領域を形成している。その脂質マイクロドメインは、増殖因子受容体や細胞接着因子、細胞内シグナル伝達分子が局在し、細胞の増殖・分化・遊走・生存といった様々な場面で細胞内外のシグナル伝達の中継ステーションとして機能している。このマイクロドメインを形成に重要と考えられているスフィンゴミエリンは、セラミドとフォスファチジルコリンから生合成されることが知られていたが、最近まで、その合成を触媒するスフィンゴミエリン合成酵素(SMS)の分子そのものについては不明であった。我々は、骨細胞に富む分画に発現する遺伝子の探索の過程で単離したSMS2について、ノックアウトマウスを作成し、酵素機能を明らかにすることを目的として研究を行った。 SMS2ノックアウトマウスはメンデル遺伝に則った形で誕生し、遺伝子型によって、体長ならびに体重などの外見上の差異が認められず、寿命も野生型とほぼ同様であった。また、胎児由来線維芽細胞(MEF)を調製し、スフィンゴミエリン特異的プローブによる細胞化学的観察、薄層クロマトグラフィーによる生化学的検討においても、野性型と比較して顕著なスフィンゴミエリン量の変化は検出されなかった。また、SMS2はSMS1と異なり,そのほとんどが細胞形質膜に存在している事がわかり,SMS2は、スフィンゴミエリン生合成系での中心的な役割は担っておらず,むしろ膜局所でのスフィンゴミエリン代謝で機能している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008 2007

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Osteoporosis2008

    • Author(s)
      Ken Watanabe
    • Journal Title

      Older Persons, Springer-Verlag London

      Pages: 59-70

  • [Presentation] 骨芽細胞系に発現するスフィンゴミエリン合成酵素Sms22007

    • Author(s)
      渡辺 研, 他
    • Organizer
      第30回分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会合同大会
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      2007-12-12
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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