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2007 Fiscal Year Annual Research Report

リン酸化酵素によるクロマチン修飾の制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 18570164
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

久武 幸司  University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (70271236)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 嶋田 美穂  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (50383287)
Keywords遺伝子 / 発現制御 / クロマチン / キナーゼ
Research Abstract

MSK1によるヒストンH3のリン酸化のメカニズムを再構成クロマチン系にて検討した。MSK1の変異体を作製・精製後その機能領域を明らかにした。MSK1にはCREBと相互作用する領域がアミノ末端とカルボキシル末端に存在した。両者ともにCREB依存性のMSK1によるヒストンH3リン酸化に必要であるが、アミノ末端を欠失するとリン酸化反応がCREB依存性でなくなるうえに、過剰なリン酸化反応がみられ、アミノ末端はリン酸化をCREB依存性に制御するのみならず、リン酸化反応を抑制していることが分かった。カルボキシル末端を欠失するとCREB依存性がなくなり、MSK1によるクロマチン上のヒストンH3のリン酸化は見られなくなった。どちらの変異体もHMGN1のリン酸化は正常に起こるため、ヒストンH3のリン酸化とHMGN1のリン酸化は異なる機序で起こることが分かった。また、クロマチン免疫沈降法にてMSK1のc-fos遺伝子上での挙動をみると、c-fos遺伝子の活性化とともにMSK1のプロモーターへの結合が増加することが分かった。この減少は、CREBやATF1のリン酸化やヒストンH3のウン酸化に先行して見られた。また、CREBとMSK1の結合はATPの存在で阻害されるが、この際にMSK1の構造変化が起こること、さらにCREBのセリン133以外の部位でのリン酸化が関与していることが分かった。MSK1によるヒストンリン酸化は多段階の構造変化とリン酸化を経て巧妙に制御されていることが分かった。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] ヒストンのメチル化と転写調節2007

    • Author(s)
      福田綾、久武幸司
    • Journal Title

      生化学 79

      Pages: 362-365

  • [Journal Article] c-fos遺伝子の転写誘導時に起こるヒストンH3リン酸化の誘導機構2007

    • Author(s)
      嶋田美穂、中太智義、福田綾、久武幸司
    • Journal Title

      実験医学 25

      Pages: 85-89

  • [Presentation] c-fos遺伝子の転写調節機構の解析2007

    • Author(s)
      福田綾、中太智義、嶋田美穂、久武幸司
    • Organizer
      第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会 合同大会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2007-12-12

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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