2006 Fiscal Year Annual Research Report
染色体凝縮タンパク質複合体コンデンシンの基本機能と分子構造の解析
Project/Area Number |
18570188
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
木村 圭志 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 助教授 (50332268)
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Keywords | コンデンシン / SMC / ATP / クロマチン / 染色体 |
Research Abstract |
コンデンシンは、SMC2/SMC4の二つのSMC ATPaseタンパク質と三つのnon-SMCタンパク質からなるタンパク質複合体で、M期の染色体凝縮に必須の因子である。近年、修復、チェックポイントの活性化、転写制御にもこの酵素が関与することが報告されている。コンデンシンは、in vitroでATP依存的にDNAに正の超らせんを導入する活性を持つ。 我々は、コンデンシンが間期においてM期とは別の部位がCK2によりリン酸化されていることを見いだした。M期でのリン酸化とは逆に、間期リン酸化はコンデンシンの活性を著しく抑制した。細胞周期における、このCK2による抑制的なリン酸化の制御を調べたところ、M期染色体上でCK2部位のリン酸化レベルが著しく低下していた。さらに、ツメガエルの卵抽出液の系において、コンデンシンのCK2コンセンサス部位のリン酸化レベルを上昇させると、染色体の凝縮は阻害された。これらの結果から、細胞周期においてコンデンシンの機能は、M期キナーゼCdc2だけでなく、CK2によっても制御されていることが示唆された。 また、コンデンシンの機能をさらに詳細に解析するために、昆虫細胞でコンデンシンの組換タンパク質を発現させ精製した。この組換えタンパク質は、内在性のコンデンシンを相補した。今後は、ATP結合部位やリン酸化部位のアミノ酸残基を置換した、コンデンシンの変異体を作製して、その機能を解析する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Turning off estrogen receptor -mediated transcription requires estrogen-dependent receptor proteolysis2006
Author(s)
Tateishi Y, Sonoo R, Sekiya YI, Sunahara N, Kawano N, Wayama M, Hirota R, Kawabe YI, Kato S, Kimura K, Yanagisawa J.
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Journal Title
Mol Cell Biol. 26
Pages: 7966-7976