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2006 Fiscal Year Annual Research Report

高齢女性のインターネット使用に及ぼす生理・心理的要因の研究

Research Project

Project/Area Number 18570225
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

佐藤 望  近畿大学, 理工学部, 講師 (60268472)

Keywordsテクノ・アダプタビリティ / インターネット / 高齢者 / 女性
Research Abstract

本研究は高齢女性におけるインターネット利用を阻害する生理・心理的要因を抽出し、その要因を解消するための方策を提案することにより、高齢女性におけるテクノ・アダブタビリティを高め、QOLの向上に寄与することを目的としている。この問題を明らかにするために、インターネットの使用経験がない60歳以上の女性高齢者20名を被験者として3種類の実験を行った。
実験1では高齢女性におけるマウスの操作特性を明らかにするために位置決め課題を実施した。この課題ではマウスを用いてコンピュータモニタ上に出現するターゲット図形をポインティングしてもらった。ターゲットの出現位置は8箇所、大きさは2種類とした。その結果、ターゲットの大きさの違い、および出現箇所の違いによりポインティング時間における顕著な差異が認められた。
実験2では高齢女性におけるコンピュータモニタ上の情報獲得における視覚特性を明らかにするために視覚探索課題を実施した。モニタ中央部にターゲットとなる数字を2秒間呈示し、ターゲットが消えた後、モニタの上下左右、左斜上・下、右斜上・下の8箇所に異なる数字を呈示した。被験者にはマウスを用いてターゲットの有無を判定してもらった。その結果、ターゲットの出現箇所により反応時間の差異が認められた。
実験3では高齢女性におけるWebサイト閲覧時の生理・心理的特性を明らかにするために3種類のWebサイトを閲覧してもらい、各Webサイト用に設定されたシナリオに沿って指示されたタスクを遂行してもらった。その結果、トップページの閲覧時における停留時間が長いことや排他性の低いカテゴリー名が設定されている場合にどのカテゴリーを選択するべきかについて迷う状況が顕著に認められた。また、一旦、誤ったページに遷移してしまった場合、それ以前に閲覧していたページに戻ることに困難を生じたケースが多く認められた。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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