2008 Fiscal Year Annual Research Report
イネの少分げつ突然変異体を用いた分げつ関連遺伝子の同定と機能解析
Project/Area Number |
18580002
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
加藤 清明 Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine, 畜産学部, 准教授 (60271748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高牟礼 逸朗 北海道大学, 大学院・農学研究院, 助教 (90179557)
木藤 新一郎 岩手大学, 農学部, 准教授 (60271847)
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Keywords | イネ / 分げつ / 遺伝子 / マッピング / マップベースクローニング / 遺伝子間相互作用 / 二重変異体 / 突然変異体 |
Research Abstract |
イネの分げつ芽の伸長の抑制が原因で少分げつに至る突然変異体6種(rcn1〜rcn6)を用いて分げつ芽伸長に関わる遺伝子の同定とその機能解析を進めた。本年度は、分げつ芽伸長に必須なRon1がイネの第3染色体上の新奇のABC (ATP-binding Cassette)タンパク質OsABCG5をコードすることを同定した。続いてRcn1が分げつ芽のほか、冠根原基と根の中心柱と内鞘で発現、することを確認した。ストリゴラクトンの受容に関わるとされるD3遺伝子との二重変異体rcn1 d3の分げつ芽活性が両変異体の中間となったことから、Rcn1がストリゴラクトンを介した分げつ芽伸長制御経路と独立に機能することが示された(Yasuno et.al., 2009)。これまでにABCタンパク質が植物の枝分かれに関わる報告はなく、ABCタンパク質の新たな機能解明に向けた実験系になるものと期待される。さらに、根の発達における機能解析にも着手し、学会発表した。Rcn4については、ストリゴラクトン合成に関わるD10遺伝子との二重変異体rcn4 d10を作出し、表現型を精査した。その結果、二重変異体の分げつ芽の伸長活性は、両変異体の中間となったことから、Rcn4がD10とは独立の経路で機能することが遺伝学的に示された(Ariyaratne et.al., 2009)。Rcn2からRcn6の遺伝マップの作成と詳細化を進め、このうち2種のRcn遺伝子の候補ゲノム領域のDNAシーケンス解析に着手した。
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[Presentation] イネの耐湿性に関与するABCトランスポーターの機能解析2009
Author(s)
安藤美保, 塩野克宏, 士反伸和, 長野稔, 高橋宏和, 中村元昭, 陣部淳, 川合真紀, 内宮博文, 堤伸浩, 高牟礼逸朗, 西澤直子, 矢崎一史, 中園幹生, 加藤清明
Organizer
日本育種学会(ポスター発表)
Place of Presentation
つくば国際会議場
Year and Date
20090328-29
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