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2006 Fiscal Year Annual Research Report

花色変異に関わる新規トランスポゾンの解析

Research Project

Project/Area Number 18580010
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionIwate Biotechnology Research Center

Principal Investigator

西原 昌宏  財団法人岩手生物工学研究センター, 遺伝子工学第2研究部, 主席研究員 (20390883)

Keywordsリンドウ / トランスポゾン / 花色 / 懸濁培養細胞 / レトロトランスポゾン / 転移 / 転移因子 / 転写因子
Research Abstract

1.ピンク花リンドウ変異体の原因を解明するために、ゲノムDNAを鋳型としたPCRにより、青色花色の鍵遺伝子であるフラボノイド3',5'水酸化酵素(F3' 5' H)遺伝子を増幅した。その結果、同遺伝子の第一イントロン内には約300bpの挿入断片が認められた。シークエンスを決定したところ、本配列は3bpのTSD(Target site duplication)と11bpのTIR(Terminal inverted repeat)を持つ新規のDNA型トランスポゾンであることが判明した。本配列は内部に遺伝子をコードしておらず、非自立型因子であると推定された。
2.白花リンドウ花色変異の原因を解明するために、転写調節因子の単離を試みた。本リンドウは低温等のストレスによる着色が認められるため、構造遺伝子の変異体ではないことが確認されている。そこで、白花リンドウからMyb転写調節遺伝子の単離を行い、アントシアニンの着色に関わると推定されるMyb遺伝子を複数同定した。その中の1種類のMyb遺伝子のゲノム構造を調べたところ、白花では第2エキソンに約271bpの挿入断片が認められた。シークエンスを決定したところ、本配列は8bpのTSDと15bpのTIRを持つ新規のDNA型トランスポゾンであった。上記と同様、内部に遺伝子をコードしておらず、非自立型因子であると推定された。
3.リンドウ懸濁培養細胞から新規トランスポゾンの単離を試みた。まず、DNA型トランスポゾンについてはhAT、En/Spm型のトランスポゾンに保存されている領域のプライマーを用いて、degenerate PCRによる増幅の単離を試み、複数の遺伝子断片を単離した。次にメチル化阻害剤5-azadC処理した懸濁培養細胞より単離したRNAを鋳型として、RACE法により両端配列を決定した。最終的にRT-PCR法により、hAT、En/Spmについて2種類ずつの遺伝子断片を単離した。また、RNA型トランスポゾンについてはdegenerate RT-PCR法により、LTR(Long terminal repeat)型レトロトランスポゾンの単離を試み、5-azadC処理した懸濁培養細胞からLTR領域を含むcDNAを単離した。さらにRACE法により、両端を決定後、インバースPCRで両端にLTRを持つゲノム断片を同定した。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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