2008 Fiscal Year Annual Research Report
超高バイオマス生産サトウキビの光合成能力と群落内炭酸ガス濃度の挙動
Project/Area Number |
18580017
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
川満 芳信 University of the Ryukyus, 農学部, 教授 (20192552)
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Keywords | サトウキビ / ソルゴー / CO2プロファイル / バイオマス / プリンスベイト / バガス炭 / カーボンリダクション / 土壌呼吸 |
Research Abstract |
本研究では,CO_2固定能力の高いC_4光合成を有するサトウキビ,その近縁野生種との雑種である高バイオマス量サトウキビおよびソルゴーを用いて栽培期間内のバイオマス生産能力の違いを比較解明し,次に,その生産されたバイオマスをエネルギー変換して有効に活用して地球温暖化ガスの削減に貢献するカーボンリダクションシステムの確立を目的に実施した.特に,サトウキビの絞りカスを炭化することで大気CO_2を永続的に固定する新システムの構築の実現を目指した.様々なバイオマスをエネルギーとして利用しようとした場合,バイオマスを周年供給し,変換プラントを効率よく運転する必要があり,そのためには亜熱帯島嶼地域における植物のバイオマス生産能力の解明が重要となる.研究の概要は 1.南大東島のサトウキビ圃場において,プリンスベイト区と慣行区を設け,収量調査,成長函数,吸光係数および太陽エネルギー利用効率(EU)を調べ,サトウキビ増産について検討した. 2.両処理区におけるサトウキビ群落のキャノピー内のCO_2濃度プロファイル,光合成速度を計測し,糖収量,バイオマス生産能力および生産構造図との関係を検討した. 3.生産された様々なバイオマスをバイオエタノールに変換し,化学的特性,物理的特性,熱量を調べ,エネルギー変換効率を調べ,C_4植物の優位性と沖縄地方の太陽エネルギーの重要性を明らかにした.
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Research Products
(5 results)