2007 Fiscal Year Annual Research Report
自然環境の基盤的構造を活性化するニュータウン再生モデルの構築
Project/Area Number |
18580024
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
宮城 俊作 Nara Women's University, 生活環境学部, 教授 (60209872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠沢 健太 大阪芸術大学, 芸術学部, 准教授 (00278558)
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Keywords | ニュータウン / 自然環境構造 / 水系 / 緑地計画 / 千里ニュータウン / 公園緑地 |
Research Abstract |
(1)地区・住区レベルにおける地形的特質の抽出 千里ニュータウンでは全域から3地区程度を抽出し、開発時に作成された造成図等の情報をもとに、粗造成時点における自然地形の扱いに関する考え方と土量の処理方法、具体的なランドフォーメーションの形態を検討した。さらにその中から3つの住区ないしは団地を選定し、住棟の建設ならびに屋外空間の整備の時点で準備された実施設計図の情報をもとに、精造成時点における地形の扱いに関する考え方とランドスケープの形態を検討した。一方、多摩ニュータウンでは同様の作業過程に加えて、「自然地形案」の理念が継承され、それらが部分的に実現されたとされる住区を対象とした検討をすすめ、両者の比較を行った。 (2)地区・住区レベルにおける水系的特質の抽出 千里ニュータウン、多摩ニュータウンともに、抽出された開発当初の地形的特質をベースとして、その上における人為的な水系のシステムを抽出し、それらと原地形における水系システムとの関係を検討した。地区レベルでは、広域的な河川の水系と雨水流出を調整するシステムの関係について、住区・団地レベルでは、雨水の排水システムとランドフォーメーションの関係について、それぞれ当時の計画図等を情報源として詳細に検討した。 (3)周辺における未造成地・未利用地の現況把握 ケーススタディの対象とした地区・住区の周辺において、緑地等として未造成となっている土地ならびに粗造成の後に未使用となっている土地を抽出し、自然環境の基盤構造のうえでの、地区・住区とのより広域的な関係を検討した。
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Research Products
(2 results)