2006 Fiscal Year Annual Research Report
リベロマイシンA生合成遺伝子改変に基づく新規生体機能分子の創製
Project/Area Number |
18580085
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
高橋 俊二 独立行政法人理化学研究所, 長田抗生物質研究室, 協力研究員 (30311608)
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Keywords | リベロマイシンA / ポリケチド / P450 |
Research Abstract |
リベロマイシンAは、放線菌(Streptomyces reveromyceticus)が生産するポリケチド化合物であり、破骨細胞選択的にアポトーシスを誘導する。本研究では、リベロマイシンA生合成遺伝子クラスターを特定し、遺伝子機能改変による新規生体機能分子の創製を目標としている。 リベロマイシンA生産に関わるポリケチド生合成遺伝子を取得するために、生産培地を用いて、生育時期に特異的に発現する遺伝子群の配列解析を行った。Ketosyntase-Acyl transferase、Enoyl reductaseの遺伝子情報を利用し、RT-PCRにより特異的に増幅する遺伝子のカタログ化を行った。さらに、S.reveromyceticusゲノムドラフトシークエンスから得られたcontig情報を統合することにより、約300kbの範囲で遺伝子発現が活発な二つのポリケチド合成酵素遺伝子クラスターを同定することが出来た。現在、この領域の塩基配列を解析中であるが、ポリケチド合成酵素の各モジュールのドメイン構成から、一方は、リベロマイシンA生合成遺伝子クラスターであると推定された。また、同遺伝子クラスター中に存在するP450の機能解析の結果、リベロマイシンA生合成中間体のC-18位を特異的に水酸化することが確認された。更に、遺伝子配列情報をもとに遺伝子破壊用のベクターを構築しポリケチド生合成遺伝子、P450遺伝子組み換えを行っている。
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