2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18580098
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
上田 直子 (小田 直子) 崇城大学, 薬学部, 教授 (70211828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
狩生 徹 崇城大学, 薬学部, 講師 (10412735)
高崎 伸也 崇城大学, 薬学部, 助手 (90435149)
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Keywords | ハブ / 発現調節 / 毒素 |
Research Abstract |
毒腺は、毒タンパク質の宝庫であり、それらの種類や量は極めて多いが、その発現機構に関する知見はほとんどない。そこで、ハブ毒腺組織特異的な発現機構を明らかとすることを目標に実験を行った。 1.毒腺組織特異的転写因子の解析 (1)転写因子結合部位の配列の特定 ヘビ毒腺組織で発現しているアイソザイムの遺伝子データベースから候補となるプロモータ配列の比較を行い、候補となる転写因子の候補配列を選出し、2つの候補配列を見いだした。 (2)毒腺組織抽出液の調製 ハブ毒腺組織を2通りの方法を用いて抽出液を調製し、2次元電気泳動で多くのスポットの得られた方を用いて以後の操作に用いた。 (3)ハブ毒腺組織特異的転写因子の探索 ハブ毒腺組織特異的に発現する毒タンパク質以外の成分を同定するため、毒タンパク質と毒腺組織抽出物の双方をもちいた2次元電気泳動解析を行い、差分析した。毒腺組織特異的な因子のバンドが複数弱いながら得られた。現在、タンデムマス質量分析計を用いて同定を試みている。また、(1)で得られた配列をビオチン標識したオリゴヌクレオチドの磁気ビーズによる固定し、それと相互作用する因子の同定も進めている。 2.毒腺組織のEST解析 (1)毒腺組織のcDNAライブラリーの構築 奄美大島毒腺組織の毒腺を用いてcDNAライブラリー構築した。 (2)毒腺組織のcDNAライブラリーからの毒腺アイソザイムの網羅的解析 (1)で作成したcDNAの配列を解析し、687のクローンについて配列解析を行い、プライベートデータベ一スを構築した。現在までのところ、新規な配列を有するクローンは得られていない。
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