2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18580098
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
上田 直子 (小田 直子) Sojo University, 薬学部, 教授 (70211828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
狩生 徹 崇城大学, 薬学部, 講師 (10412735)
高崎 伸世 崇城大学, 薬学部, 助手 (90435149)
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Keywords | 毒腺 / 転写 / ハブ(ヘビ) |
Research Abstract |
ハブ毒腺は出血因子や筋壊死因子等多くの生理活性成分が、毒腺組織特異的に発現している。これまで毒腺組織特異的な発現機構に関する分子レベルでの研究は、毒腺培養細胞が存在しないこともありほとんど進んでいない。そこで、本研究では、まず転写・翻訳の分子機構を解明を目指したパイオニア的研究と位置づけ次のように研究を行った。1)毒腺組織特異的転写因子の同定:毒腺特異的転写因子の同定を試みた。複数の毒成分遺伝子のプロモータ配列から候補配列を選出し、試行錯誤しながら、奄美大島ハブ毒腺抽出液中から約40塩基の配列と結合するタンパク質を得た。現在、量的なことも考慮しながら、ESI-Q-TOF質量分析計を用いて同定中である。2)毒腺組織で発現する遺伝子(産物)の網羅的解析:別のアプローチとして、毒腺で発現する遺伝子を転写及び翻訳レベルで網羅的に解析し、その中から発現調節に関わる遺伝子を発見しようと、毒腺のトランスクリプトミクス及びプロテオミクスを行った。前者については奄美大島ハブ毒腺から完全長 c DNAライブラリーを作製して、約1万クローンについて配列解析を行い(進行中)、これまでにいくつかの新規な転写・翻訳に関わると思われる興味深い遺伝子を発見した。また後者については、ハブ毒は棲息地域(奄美大島、徳之島、沖縄)3島間でその組成が異なっていることがこれまでに示唆されていたため、3島のハブ粗毒各々について2次元電気泳動を行い、各スポットをESI-Q-TOF質量分析計を用いて同定を行った。この結果、各島のハブ毒腺に固有に発現する毒成分や未同定の成分の存在も明らかとなった。
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