2007 Fiscal Year Annual Research Report
放線菌の生産する新規17員環マクロサイクリック化合物の生合成研究
Project/Area Number |
18580101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
葛山 智久 The University of Tokyo, 生物生産工学研究センター, 准教授 (30280952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 史貴 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00361783)
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Keywords | versipelostatin / マクロサイクリック化合物 / 生合成遺伝子クラスター / クローニング / 放線菌 |
Research Abstract |
本年度は、生合成研究の一環として、Versipelostatin(VST)類縁体の単離精製・構造決定とそれらの生物活性評価を目的とした。放線菌Streptomyces versipellis 4083-SVS6株の培養上清を酢酸エチルで抽出した後、Sephadex LH20カラムクロマトグラフィーを行うことによって分画した。次に、VSTおよびその類縁体を含むV1画分をさらに、Diaion HP20SS、silica gelおよび逆相分取HPLCカラムクロマトグラフィーを行うことによって、VST(54mg)、およびその類縁体VST1(3mg)、VST2(1mg)、VST3(6.3mg)、VST4(lmg)を得た。各種NMRスペクトルやHR FAB-MSスペクトルの詳細な解析に基づいて、これらの誘導体の構造を同定した。誘導体VST1,2,3,4はいずれも新規化合物で、VSTと同じのアグリコン構造を持っており、それらの糖鎖部分はそれぞれβ-digitoxosyl-(1-4)-β-digitoxosyl、β-digitoxosyl-(1-4)-β-digitoxosyl-(1-4)-β-digitoxosyl、α-oleandrosyl-(1-4)-β-digitoxosyl、α-digitoxosyl-(1-4)-α-oleandrosyl-(1-4)-β-digitoxosylであった。次に、各誘導体のGRP78発現抑制活性を測定したところ、糖鎖部分のα-oleandrosyl-(1-4)-β-digitoxosylの存在がそれらの活性発現に非常に重要であることが示唆された。
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