2007 Fiscal Year Annual Research Report
L型ピルビン酸キナーゼ遺伝子のグルコース応答性転写因子複合体の解明
Project/Area Number |
18580117
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Research Institution | Otani Womens University |
Principal Investigator |
野口 民夫 Otani Womens University, 薬学部, 教授 (70135721)
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Keywords | 炭水化物応答性遺伝子 / L型ピルビン酸キナーゼ / 転写因子 / ChREBP / PGC-1α / 転写調節 |
Research Abstract |
本研究では、肝臓における炭水化物応答性遺伝子であるL型ピルビン酸キナーゼ(LPK)遺伝子の転写調節機構を明らかにするために、転写関連因子の相互作用の点から解析を行い、以下の結果を得た。 1.LPK遺伝子の炭水化物応答性転写因子であるChREBPが転写共役因子のPGC-1αとin vitroで結合することを見出していたが、GST pulldown assayによりこの結合がChREBPの7-150および659-760領域とPGC-1αの650-797領域の間で起こることを示した。 PGC-1αのこの結合はChREBPのLPK遺伝子プロモーターへの結合を阻害し, ChREBPによるLPK遺伝子の転写活性化を抑制した。さらに、この結合は共免疫沈降法により両因子を強制的に発現させた培養細胞中でも起こることを示した。しかし、肝細胞での内因性両因子の間にも同様の結合がみられるかどうかはまだ明らかでない 2.肝細胞で発現している転写因子のHexもin vitroでChREBPと結合することが示されたが、強制発現させた培養細胞では認められなかったし、レポーターアッセイでも有意な影響は認められなかった。 3,ChREBPの新規結合タンパク質のスクリーニングを2つの方法により行った。1つはGST-ChREBPを作製し、これに結合する特異的なタンパク質を肝臓核抽出物から検索した。もう1つは酵母ツーハイブリドシステムを利用して、肝臓mRNAから検索した。しかしながら、これまでのところ有力な候補となりうるタンパク質の同定には成功していない。
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Research Products
(2 results)