2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18580126
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
熊澤 茂則 University of Shizuoka, 食品栄養科学部, 准教授 (10295561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 勉 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (50150199)
太田 敏郎 静岡県立大学, 生活健康科学研究科, 助教 (40285193)
中村 純 玉川大学, 学術研究所, 教授 (30256002)
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Keywords | プロポリス / ハチミツ / 蜂産品 / ミツバチ / 抗酸化活性 / 血管新生 |
Research Abstract |
蜂産品とは、ハチミツ、ローヤルゼリー、プロポリスなど、ミツバチが生産する物質のことである。これらの蜂産品は単なる健康食品にとどまらず、海外では医療の現場でも利用されており、ハチミツやプロポリスを創傷治療に利用し、良好な成果を上げているところもある。日本では、プロポリスは健康食品素材として、ハチミツは甘味料として一般に使用されているが、最近プロポリスを補完代替医療素材のーつとして、ガンの治療や予防に利用しようとする動きもある。一方、ハチミツは抗菌性などの機能性を持った商品も市場に出回るようになってきている。しかしながら、両者とも科学的な根拠は十分に得られているとは言えない。このような背景から、本研究ではプロポリスとハチミツを中心に、それらの機能性に物質レベルでの科学的根拠を与えることを目的に研究を進めた。プロポリスに関しては、今年度は中国産のプロポリスの成分分析と、ブラジル産プロポリスのガン血管新生抑制活性を中心に研究を進めた。すなわち、中国各地域で採取されたプロポリス試料を溶媒抽出し、構成成分をHPLCによって詳細に分析し、抗酸化活性との関連性について考察した。その結果、中国各地で採取される試料の成分組成の違いを明らかにすることができ、海南島産のプロポリスには他産地には見られない成分が含まれていることを見出した。血管新生抑制活性については、ブラジル産プロポリスの主要成分であるアルテピリンCについて詳細に活性を評価した。ハチミツに関する研究に関しては、蜜源が異なるハチミツの抗酸化活性を評価し、ソバやペパーミントを蜜源とするハチミツが高い抗酸化活性を有していることを明らかにした。
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