2006 Fiscal Year Annual Research Report
腸管上皮の自然免疫機能に関与する分泌型レクチンの機能解析
Project/Area Number |
18580131
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
渡邉 寛人 明治大学, 農学部, 助教授 (20270895)
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Keywords | 腸管上皮 / 感染防御 / 自然免疫 / レクチン |
Research Abstract |
われわれが摂取する食品には、無数の抗原が含まれており、また病原性微生物が存在することもある。ここで自己と非自己の識別を行い、病原体の侵入を阻止して最前線のバリアとして機能しているのが腸管免疫システムである。このように腸管上皮は外部環境との接点として、体内最大とも言える免疫組織を形成している。獲得免疫と自然免疫が複雑に連携し合ったものがバリアとしての腸管免疫機能である。食品の安全性への関心が高まっている現在、腸管上皮細胞のバリア機能の解明はきわめて重要な課題である。 申請者は自然免疫における腸管上皮の役割を解明する目的で、これに関与しうる分子としてヒト腸管上皮モデルであるCaco-2細胞より新奇分泌型レクチン(RegIV)を見いだした。RegIVは、甲殻類の自然免疫に関わる抗菌性C型レクチンと高い相同性を有しており、ヒト腸管腔において抗菌性を発揮している可能性がある。本研究は、自然免疫におけるRegIVの機能を明らかにすることを主たる目的として計画されたものである。 本年度ではまず、RegIVの生化学的特性を明らかにすべく、組み換えタンパク質の発現を目指した。大腸菌による発現系を利用して検討したところ、組み換えRegIVの大量発現には成功したが、その大部分が不溶性画分に回収され、可溶化するには至らなかった。一方、動物細胞発現系を用い、COS-1細胞での発現を試みたところ、可溶性画分に目的タンパク質の発現を確認できた。今後、スケールアップすることにより大量に組み換えRegIVを取得する計画である。 さらにin situ hybridization法により、腸管上皮におけるRegIV mRNA発現細胞を見いだした。今後、二重染色によりそれがどのような細胞であるか同定する計画である.
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Research Products
(5 results)