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2006 Fiscal Year Annual Research Report

群落構造を考慮した林床面蒸発量の動態解析

Research Project

Project/Area Number 18580143
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

服部 重昭  名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 教授 (30273212)

Keywords林床面蒸発量 / 群落構造 / 微気象因子 / 水・熱収支 / リター層 / 蒸発散量 / 落葉広葉樹二次林 / 自動開閉式チャンバー
Research Abstract

森林内の林床面からの蒸発量の実態を解明するため、愛知県瀬戸市に位置する瀬戸国有林の落葉広葉樹二次林において、自動開閉式のチャンバーを用いて連続観測を実施した。得られた主な研究成果は以下の通りである。
1.自動開閉式チャンバーで観測された林床面蒸発量の精度を検証するため、チャンバーの近傍にマイクロライシメータ3基を設置して同時観測を実施した。ライシメータの観測は8月23日〜24日にかけて30分ごとに重量を測定し、その減量から蒸発量を算出した。その結果、チャンバーとライシメータの蒸発量は高い相関を示すとともに、その時間変化もほぼ一致した。
2.林床面蒸発量は凸型の日変化を示し、そのピークは林床面に到達する日射量のピークより2時間程度遅れ、気温の日変化に近似していた。また、日日変化は降雨直後の日に大きな蒸発が起こり、その後減少するパターンを示した。夜間(林内の日射量がゼロの時間帯と定義している)にも蒸発が生じることを確認した。
3.2005年〜2006年にかけての1年間の日平均蒸発量は約3.3mmであった。季節変化の特徴として、着葉期(5〜11月)に大きく、落葉期(12月〜4月)に小さくなり、着葉期は落葉期のおよそ2倍であった。また、降雨量に対する林床面蒸発量の比率は、年間ベースで約8%に相当した。既往の報告では、林床面蒸発は落葉期の方が大きいとするものもあり、その違いについては今後検討しなければならないが、本林分は常識樹が優先していることが一因であると推察された。
4.林床面蒸発量と林床付近の微気象因子との相関解析を行った結果、着葉期および落葉期ともに最も相関が高かったのは飽差であった。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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