2006 Fiscal Year Annual Research Report
吸着水分子の存在形態と細胞壁の膨潤挙動に関する研究
Project/Area Number |
18580165
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中野 隆人 京都大学, 農学研究科, 教授 (20362907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 忠 茨城大学, 教育学部, 助教授 (80314615)
中井 毅尚 島根大学, 総合理工学部, 助教授 (90314616)
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Keywords | 水分吸着 / 吸着当温線 / モデル解析 / 細胞壁 |
Research Abstract |
■吸着挙動測定システムの試作を行い予備実験を実施し、所定温度領域において十分な温度変動内での実験が可能であることを確認した。種々の試料について10〜16ポイントの細かい調湿条件設定を行い所定の相対湿度設定が可能であることを確認するとともに、呼び実験結果を取りまとめ従前の報告との比較検討を行いシステムの動作確認を行った。現在、本実験を実施中である。■種々の無処理試料の吸着特性の実験とともに熱処理に伴う挙動を把握するために、所定の熱処理を実施中である。■一部の終了実験結果については、データのとりまとめを行い吸着等温線を作成するとともに、細胞壁内のミクロフィブリルの拘束の寄与を熱力学的に解析し、円周方向に配向したミクロフィブリルによる拘束が吸着挙動に関与していることを明らかにできた。■膨潤拘束に伴う吸着特性の変化をモデル解析するために、最も単純化した円筒モデルに基づく形態変化パラメータの設定を導入した解析方法を試みている。このモデルは細胞壁内孔側および外側への膨合が、パラメータの値によって評価を目指したものである。
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Research Products
(1 results)