2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
Study on Performance Deterioration Mechanism of Fire-retardant Treated Wood under Outdoor Use.
Project/Area Number |
18580169
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
林産科学・木質工学
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
HARADA Toshiro Forestry and Forest Products Research Institute, 木材改質研究領域, 室長 (50353818)
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Project Period (FY) |
2006 – 2009
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Keywords | 難燃処理木材 / 防火性能 / 屋外耐久性 / 劣化機構 / SEM-EDXA分析 |
Research Abstract |
本研究は, 難燃処理木材の屋外での使用環境下における性能低下現象を把握し、その劣化機構を明らかにするとともに塗装の有効性を検証することを目的とする。解明すべきポイントは、(1)屋外使用環境下での難燃処理木材の防火性能低下の把握、(2)塗装による防火性能低下抑制効果の解明、(3)難燃薬剤の溶脱機構の解明であり、これらを達成するため、以下のとおり、研究計画を定めた。 (1) 試験体の調整 準不燃材料レベルの難燃処理木材となるよう、減圧・加圧法により難燃薬剤を木材に注入し、乾燥後に塗装を施した試験体を調整する。薬剤の種類はりん酸系、ほう砂・ほう酸系など数種類、塗料の種類は水性・油性、造膜型・半造膜型・含浸型、隠蔽型・半透明型・透明型などから数種類を選択する (2) 耐候性試験の実施 耐候性試験として、促進耐候性試験(ウェザメータ試験)及び屋外暴露試験を行い、所定の期間暴露後の、薬剤残存量、はっ水度、色差を測定し、各処理条件の試験体について、耐候性試験経過時間と耐候性の関係を明らかにする。 (3) 防火性能試験の実施 各処理条件について、一定時間の耐候性試験を実施した試験体の防火性能をコーンカロリーメータ試験(ISO5660-1)により評価し、耐候性試験経過時間と防火性能劣化の関係を明らかする。 (4) SEM-EDXA分析による薬剤分布の把握 SEM-EDXA分析により、試験体内の薬剤の分布を把握し、耐候試験による薬剤の溶脱メカニズムを明らかにする。 (5) いろいろな難燃薬剤と塗装の組合せによる試験を繰り返し、最適な組合せに関する検討を行う。
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Research Products
(4 results)