2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18580192
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
小林 牧人 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (30183809)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉崎 悟朗 東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (70281003)
早川 洋一 国際基督教大学, 教養学部, 研究員 (50384011)
|
Keywords | 遺伝子組み換えホルモン / 生殖腺刺激ホルモン / バキュロウィルス / カイコ / キンギョ / マス |
Research Abstract |
我々はこれまでにバキュロウィルス-カイコ幼虫を用いた組換えタンパク質作製法によりコイ科魚キンギョの生殖腺刺激ホルモン(GTH)を作製し、生物活性を確認した。当初、2量体であるGTHの2つのサブユニットを、カイコに別々に作らせる共感染法により組換えGTHを作製してきたが、本年は、2つのサブユニットを結合させた一本鎖組換えタンパク質を作製し、その生物活性を調べた。その結果、一本鎖組換えキンギョGTHは、共感染法の場合と同様、キンギョ、タナゴにおいて生殖腺の発達を促す生物活性がみられた。さら雄のウナギにおいても精子形成促進作用がみられた。 またサケ科魚マンシュウマスの一本鎖組換えGTHを作製し、ニジマスにおける生物活性を確認した。 一本鎖GTHは共感染法より作製手順が減るため、今後の組換えホルモン生産の効率が向上すると考えられる。 さらにウナギの組換え一本鎖GTHをつくるために、ウナギGTHの遺伝子コンストラクトを作製した。このウナギGTHの生物活性は来年度測定の予定である。 これまでに二つの研究グループから組換えGTHの供与依頼が来ており、来年度は、あらたにキンギョ、マンシュウマスの組換えホルモンの作製を行い、これらの組換えGTHを内外の研究者に供給する予定である。
|
Research Products
(1 results)