2006 Fiscal Year Annual Research Report
セカンドステージを迎えた農村女性起業の役割と課題-経営継承問題を中心に
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18580212
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Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | Fukushima University |
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Principal Investigator |
岩崎 由美子 福島大学, 行政政策学類, 助教授 (80302313)
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| Keywords | 農村女性起業 / 高齢化 / 経営継承 |
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| Research Abstract |
農村女性起業の担い手は、生活改善実行グループや農協女性部活動経験を共通基盤とする高齢者が多くを占めていることから、世代交代期を迎えつつある中で経営継承の問題が多くの事例において指摘されている。組織運営の多様性を反映して、それぞれに独自の継承方法が模索されている途上にあり、農村女性起業の第一世代ともいうべき高齢女性がリタイアした後の経営継承の問題と方向性については、いまだ体系的に整理されていない段階にある。以上の問題意識をふまえ、本研究では、経営体として持続的経営を展開している農村女性起業に焦点を当てて詳細な事例調査を行い、各事例の相互比較を行うことで、今後の経営継承と地域的発展に向けた客観的条件を考察することを目的とした。まず、今年度は、全国の農村女性起業の事例を、国立国会図書館、他大学図書館、新聞記事、インターネット等を利用して収集し、詳細な聞き取り調査対象とする経営体を選択するための準備作業を行った。具体的には、都市地域・平地農業地域・中山間地域等の地域別観点や、直売所経営、農家レストラン、福祉・教育関連事業等の業種別観点をふまえて類型化を行うとともに、既存文献・情報において指摘されている経営継承上の問題点を整理した。また、実地調査の予備的調査として、県内2地域において自治体、JA等の公的機関に対する聞き取り調査を行い、農村女性起業への支援方策について検討し、さらに、農村女性起業の代表者に対してインタビューを行って、当該経営体の経営概況と課題、経営継承の見通し等を把握した。以上の検討をふまえて調査項目の洗い出しを行い、次年度に実施する事例調査の準備を行った。
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