2006 Fiscal Year Annual Research Report
地産地消を地域社会の発展をもたらす手法として展開するための研究
Project/Area Number |
18580215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
西山 未真 千葉大学, 園芸学部, 助手 (70323392)
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Keywords | 農村社会 / 担い手 / ローカルフードシステム / 地産地消 / 地域資源管理 / 地域の持続的発展 / 食と農の乖離 |
Research Abstract |
本研究の目的は、"「地産地消」は食の問題を入り口に、地域の様々な社会問題を解決する可能性を持つ"という仮説を検証し、その上で現状の地産地消が食の問題にとどまらない、新しい地域社会の持続的な管理手法と地域社会のあり方を示す取組として発展するための道筋、そしてそこでの必要な担い手像を示すことである。 初年度である18年度は、まずローカルフードをテーマとしたアメリカでの取り組みを調査した。そこでは、自分自身の食のあり方について考え始めた人々が、ローカルフードシステム構築に向けて、様々な関係を構築しようという取り組みに広がっていた。そこからは、食のあり方という問題が、地域社会のあり方という問題に展開している状況、そしてそこで目指されている社会のあり方について把握できた。 さらに日本において、一般的に捉えられる消費者の食への関心のあり方、消費者意識を明らかにするために、消費者へのインタビュー調査を実施した。結果は、食への関心は高まっているものの、その他の例えば食の生産場面である農業や周辺の地域環境への配慮等へ関心の領域が広がっていないことが確認された。同時に、地産地消の取り組みが広がっているにもかかわらず、一般の消費者の認知度の低さ、あるいは実際言葉を知っていてもそれが消費者の行動を変えるまでには至っていないことが理解できた。従って、消費者の食への関心を農業や地域の問題へと向け、本当の意味での地産地消の意味、っまり、地域の価値を理解するためには、食の問題と農業の問題、地域の問題とを意識的にリンクして考えていく必要性があることを整理した。一方まだごく一部の取り組みであるが、食を入り口として他の問題が見えてきている事例を調査し、それに取り組む人々の考え方について分析を行った。
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Research Products
(4 results)