2008 Fiscal Year Annual Research Report
食品マーケティングにおけるパッケージデザイン属性に関する研究
Project/Area Number |
18580229
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
川村 保 Miyagi University, 食産業学部, 教授 (20177736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清野 誠喜 宮城大学, 食産業学部, 准教授 (90225095)
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Keywords | 食品 / パッケージ / デザイン / マーケティング / 販売戦略 |
Research Abstract |
我々の食生活において、加工食品は重要な役割を果たしている。加工食品の多くは箱などに詰められた、いわゆるパッケージド・フード(packaged food)である。本研究では、パッケージの諸属性に注目する。本研究では、(1)加工食品におけるこれらの諸属性を計測可能な形に数量化し、(2)これらの属性を消費者はどのように認識し、どのように購買行動へ結び付けているかを、実証的に明らかにし、(3)パッケージをめぐる企業間競争について、ケーススタディを行うことをねらいとしていた。 これらのねらいの中では(2)が最も重要な部分となり、研究もこの部分を中心に行った。 (1)については、SD法等のアンケート調査手法を用いることで評価者(即ち消費者)の感性評価を数量化できることが示され、(2)での研究でもそれらのアンケート調査手法を利用した。(2)については、まず、これまで行ってきたパッケージの評価についての調査を、ネット調査の手法を取り入れ、サンプルを増やして実施した。また、生鮮食品の枝豆を材料として、パッケージの評価及びパッケージの策定方法についての分析も行った。これらのアンケート調査等により、パッケージデザインの評価方法およびパッケージデザイン策定手法を提示できたと考えている。(3)のパッケージをめぐる企業間競争については、パッケージ作成についての情報収集はしたものの、企業間競争の枠組みで整理し、把握するところまでは至らなかった。この点は、今後も継続して研究を続けていく予定である。
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