2007 Fiscal Year Annual Research Report
リサイクル材を用いたポーラスセメント複合材の開発に関する研究
Project/Area Number |
18580243
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
HOSSIN MD.Z Mie University, 大学院・生物資源学研究科, 講師 (10314139)
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Keywords | ポーラスセメント複合材 / 砂質土及び粘性土 / リサイクル材 / 引抜き強度 / 粘着力 / せん断抵抗角 / 破壊メカニズム / 圧縮強度 |
Research Abstract |
砂質土及び粘性土に対してポーラスセメント複合材およびフォートラック(ジオグリッド)とスタビランカ(ジオオウベン)の2種類のジオシンセティクスを用い,それぞれ6つの垂直応力の下で一連の引き抜き実験を行った。本論文では,砂質土及び粘性土における両ジオシンセティクスの引き抜き強度に関するパラメータとして粘着力とせん断抵抗角を選びこれらを比較した。実験結果から粘性土ではジオオウベンの方がジオグリッドより大きな摩擦抵抗を持つのに対して,砂質土のそれはより低い値となった。両試料に対してジオオウベンの方がジオグリッドよりかなり高い粘着力を示すことが明らかになった。 従前よりリサイクル材を用いたポーラスセメント複合材およびフェロセメント材料の研究は,物質開拓とその解析理論的解釈が協力し合う学際的学問領域であったが,その構造物組成である高張力ワイヤーメッシュと十分な大きさの摩擦抵抗を持つセメントモルタルの破壊メカニズムはまだ必ずしも見たらない。本研究では,引抜きテストやせん断テストによるセメント複合材やフェロセメントの破壊メカニズムの解析とそれに伴う応力技術を考察し,せん断、引抜き破壊,モルタル破壊,メッシュ破壊及び付着破壊の状況からフェロセメント要素,新たなセメント複合材開発について報告した。 本論文は普通ポルトランドセメントの部分的代用としてのリサイクル材としてヤシ油燃料灰(POFA)を含んだコンクリートの性能に関するいくつかの実験結果を示した。コンクリートに対するPOFAの使用はワーカビリティーのみならずブリージングをも効果的に減少させることを明らかにした。圧縮強度についてはセメントに30%のPOFAを用いても何ら強度損失は生じない。強度性状とともに強い化学的環境のもとでのコンクリートの性状についても言及している。短期的及び長期的実験研究の結果,ヤシ油燃料灰はコンクリート構造物におけるセメント代替材料として十分適用可能な能力を有していることが判明した。
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Research Products
(4 results)