2009 Fiscal Year Annual Research Report
リサイクル材を用いたボーラスセメント複合材の開発に関する研究
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18580243
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
保世院 座狩屋 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (10314139)
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Keywords | リサイクル材 / 貝殻 / シェルコンクリート / ポーラスセメント / 複合材 / 圧縮強度 / 透水係数 / 弾性係数 |
Research Abstract |
リサイクル材を用いたポーラスセメント複合材せん断試験を実施し、表面摩擦抵抗を求めた。実験で得られた結果にもとづいて、リサイクル材を用いたポーラスセメント複合材を現地で実用のためには、法面保護に応用した。さらに、リサイクルシステムを構築することで貝殻を効率良く回収できるシステムの構築を目指し、本研究では廃棄された貝殻をコンクリートの骨材として有効利用する方法について研究を行った。具体的には、材料としての適性を判断するために圧縮試験、透水試験、海中耐性試験、浸透試験、単位体積重量測定、静弾性係数試験を実施するとともに、リサイクルシステムを構築するためにコスト面や必要なシステムについての検証を行い、貝殻コンクリートの実用化にむけて材料としての適性、リサイクルシステムの構築の可能性について検証を行った。その結果、貝殻含有率が大きくなるにつれ、圧縮強度と単位体積重量は低下する。貝殻含有率が0~20%の場合、斜面保護の吹き付け工などの適用基準が15Mpaであり、これに使用できる可能性があることが分かった。また、貝殻含有率が20~50%の場合、強度は小さいが単位体積重量が小さく、コンクリート舗装道路とプラスターボードの適用基準強度がそれぞれ1.47MPa、1.72MPaであり、これに利用できる可能性があることが分かった。コンクリートに貝殻を使用することで施工費用を削減することができ、非常に経済的でシェルコンクリートを使用することで貝殻を処理することができる可能性が明らかとなった。
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