2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18580256
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
槐島 芳徳 宮崎大学, 農学部, 助教授 (10253808)
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Keywords | 釜妙り茶 / 妙り葉機 / ベルトコンベア / 品質評価 / 画像処理 |
Research Abstract |
本年度は,本研究の初年度のため,新たな妙り葉機を製作するにあたって必要な基礎データの取得とベルトコンベア型の試作を行った。 基礎データとしては,篩を使って茶葉を大小に分類し,それぞれを妙り葉機で加工してその加工精度の違いを見る実験を行った。加工精度の違いは,今回の補助金で機器を更新して性能を大幅に向上させた妙り葉評価システムを用いて評価指標による解析を試みた。妙り葉機には,宮崎県総合農業試験場茶業支場で稼動する試験用妙り葉機(生葉処理量約2kg)を用い,葉温め→殺青→葉打の各工程での加工時間の違いを見た。その結果,葉の大小による含水率の違いでは有意差が見られたものの,評価指標による有意差が見られず,含水率の違いを表す評価指標の改善が必要になった。また妙り葉評価システムでは,インターバルで画像を取得して瞬時に評価指標を算出するソフトウェアの開発に成功したものの,導入したフレームグラバの制御ドライバに致命的なバグがあり,任意の回数でしか画像を取得できない状況に陥った。このため,ソフトウェアとフレームグラバの製造元において抜本的改善策を検討してもらっている。 試作したベルトコンベア式妙り葉機は,ステンレス製のメッシュベルトコンベアを母体とし,加熱源のヒータ,および蒸気の蒸散を制御するカバーから構成される。これにより,ベルトコンベア上に薄く広げた茶葉をヒータで加熱し妙り葉処理が行えるようにした。本機は19年度の一番茶期から使用を開始する予定である。
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