2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18580256
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
槐島 芳徳 University of Miyazaki, 農学部, 准教授 (10253808)
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Keywords | 釜炒り茶 / 炒り葉機 / ベルトコンベア / 品質評価 / 画像処理 |
Research Abstract |
本年度は,試作したベルトコンベア型炒り葉機の性能試験を一番茶および三番茶期に実施した.一番茶期では,コンベア(マルヤス製,FNF-1-09-300-1500-U-180)の前半部分にポール型の遠赤外線ヒータを下面に5本(1kW×5本)および後半部分にクオーツヒータ(lkW×4本)を配置し,遠赤外線と近赤外線を反射させる天板を配置した.なお天板には,回転数を制御した送風ファンにより,蒸気の排除量を制御することのできる排気口を装備している.実験を行った結果,重量減割合((乾燥前重量-乾燥後重量)/乾燥前重量×100[%])で約40%の最適重量減割合の実験条件を見出すことができたものの,品質評価で殺青不足と判断された.これは,発生した蒸気が滞留する空間が大きく,蒸気の密度が低かったために,殺青の効果が得られなかったものと考えた.このため3番茶期では,滞留空間を狭くする役割と遠赤外線ヒータの出力強化ために,天板に代わってセラミックプレートヒータ(ノリタケカンパニー製,PLR-320・620)を装着させた.実験の結果,40%前後の最適重量減割合の実験条件および十分な殺青効果が得られることを確認した. 一方,炒り葉の品質評価システムでは,昨年度問題となっていた生葉の情報取得を試みた.今回は宮崎県総合農業試験場茶業支場内の育種圃場で栽培されている全登録品種の中から選抜された4品種ならびに施肥量が適・不足のやぶきたを用い,その経日変化について調べた.品質評価システムで解析した結果,品種および施肥量の違いを完全に見出すことができなかったものの,新たな解析やセンシング方法を見出すことでそれらを区別できる可能性があることがわかった.
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