2006 Fiscal Year Annual Research Report
栄養処理による食肉呈味向上モデル家畜の呈味調節:遺伝子発現を用いた調節機構の解析
Project/Area Number |
18580266
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
藤村 忍 新潟大学, 自然科学系, 助教授 (20282999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門脇 基二 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90126029)
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Keywords | 食肉 / 高品質化 / 呈味物質 / 代謝 / アミノ酸 / 栄養学 / 遺伝子 / 飼料 |
Research Abstract |
本研究は、栄養処理による食肉呈味向上モデル家畜の作出及びその代謝メカニズムの解明により、食餌による食肉呈味成分制御の可能性を検討するものである。特に短期間の制御を特徴としており、食肉の呈味性アミノ酸量の増加モデルとして、1)飼料ロイシン(Leu)量、2)リジン(Lys)量、3)タンパク質(CP)量を調節した飼料を10日間給与した14及び28日齢ブロイラーより筋肉を採取し、まず筋肉中遊離グルタミン酸(Glu)量を検討した。1)では要求量(対照)に対してLeu70%でGlu量が有意な増加を示し、Leul30%は最も低い値を示した。また2)ではLysl50%の条件で、3)ではCP30.%において有意な筋肉Glu量の増加と呈味の向上を認め、これらを呈味向上モデルとした。いずれにおいても血漿中Glu濃度は一定であることから、食餌成分が筋肉のアミノ酸代謝に影響したと推察した。 筋肉におけるGlu代謝メカニズムを、合成・分解に関わるGlutaminase (GA),Glutamine synthetase (GS),ALT, AST, GDH活性及びmRNA遺伝子発現から検討した結果、高CPの10日間給与ではGA活性が有意に低下し、これは筋肉Glu濃度の増加に伴うフィードバック調節であると推察され、一方、2日間給与ではGA活性は低下せず、より高いGlu濃度を得た。このGAフィードバック調節は、Lys及びLeuでは見られず、高CPよりも単独アミノ酸投与が有効と判断された。 これらの成果の一部について、British Poultry Science誌にアクセプトされ、この続報を投稿準備中である。またAAAP Asian-Australian Animal Science Congress (Pusan)にて2報、及び日本畜産学会大会にて2報の研究発表を行った。
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