2007 Fiscal Year Annual Research Report
栄養処理による食肉呈味向上モデル家畜の呈味調節:遺伝子発現を用いた調節機構の解析
Project/Area Number |
18580266
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
藤村 忍 Niigata University, 自然科学系, 准教授 (20282999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門脇 基二 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90126029)
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Keywords | 食肉 / 高品質化 / 呈味物質 / 代謝 / アミノ酸 / 栄養学 / 遺伝子 / 飼料 |
Research Abstract |
食肉の高品質化の中で呈味の向上に対する期待は大きいが、有効な情報は極めて不足している。本研究は、食肉高品質化のため、食肉呈味向上モデル家畜のグルタミン酸(Glu)及び関連アミノ酸の代謝メカニズムを解析し、次いでメカニズムを考慮した栄養調節による高品質食肉の作出を目的とする。そこで飼料分枝アミノ酸(BCAA)、リジン(Lys)及びタンパク質(CP)量の調節により筋肉遊離Gluを増加させたモデル家畜のGlu合成・分解酵素の遺伝子発現及び活性の解析から筋肉Glu量の調節メカニズム等を検討した。飼料を10日間給与したブロイラー筋肉を供試し、新たに要求量(対照)に対してVal単独でGlu量の有意な増加を得た。遺伝子発現及び酵素活性の検討でこの調節に筋肉Glutaminase(GA)及びGlutamine dehydrogenaseが関与する可能性を得た。次に短期間での調節の可能性をバイオセンサーによるリアルタイム測定技術の開発によって検討し、高CPモデルの筋肉Gluは、給与27時間後に有意に増加後120時間まで維持し、次いでGA発現及び活性低下により減少することを明らかとした。またLysモデルを用い、栄養的に拮抗するLysとArgの影響を見た結果、筋肉Glu調節には拮抗が影響せず、またこのモデルにはGAも関与しないことを明らかにした。これらの成果の一部は、 British Poultry Science誌に論文が掲載され、別に1報がアクセプトされた。また16th European Symposium of Poultry Nutritio(Strasbourg, France)にて招待講演を行い、International Congress of Meat Science and Technology(北京)及び日本畜産学会大会等を合わせ計13件の研究発表を行った。
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