2006 Fiscal Year Annual Research Report
重要な食品衛生指標としての生菌数測定のための遺伝子検出による迅速定量法の新規開発
Project/Area Number |
18580314
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute of Health Sciences |
Principal Investigator |
工藤 由起子 国立医薬品食品衛生研究所, 衛生徴生物部, 主任研究官 (50218632)
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Keywords | 食品 / 衛生 / 細菌 / 微生物 / 獣医学 |
Research Abstract |
判定に数日を要する従来の培養法に比べ、迅速にready-to-eat野菜及び果物から汚染総菌数を定量できる新しいリアルタイムPCR法を開発することを今年度の目的とした。プライマーの設計に当たり、菌種間でコピー数などに違いがある16S rRNAに代わり、ほぼ全ての細菌に普遍的なRNAポリメラーゼのβサブユニットをコードするRpoB遺伝子を選択した。また、経済性のあるSYBR Green色素を用いることとした。E.coli、Salmonella Enteritidis、Aeromonas hydrophila、Yersinia enterocolitia、Vibrio parahaemolyticus、Listeria monocytogenesの各菌株および5種類の野菜及び果物から分離した49の菌株(Rahnella aquatilis, Raoultella terrigena, Pantoea agglomerans and Enterobacater cowaniiなど)を用い、設計したプライマーセットが幅広い菌種においてrpoB遺伝子を特異的に増幅することを確認した。さらに、Rahella aquatilis, Raoultella terrigena, Pantoea asslomerans andEnterobacater cowaniiの精製DNAをそれぞれ終濃度が20ng〜20fg/PCR tubeになるように段階希釈し、リアルタイムPCR用いて検出感度を確認した。次年度は、市販の野菜及び果物を購入し、開発されたリアルタイムPCR法にて汚染菌を検出すると同時に、その結果を培養法で確認された菌数と比較し、培養法による菌数と検出PCRサイクル数に相関が見られるか確認する。
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Research Products
(1 results)