2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
伊藤 喬 昭和大学, 薬学部, 教授 (40159885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 和弘 昭和大学, 薬学部, 助教授 (20208010)
金光 卓也 昭和大学, 薬学部, 助手 (10372913)
宮崎 倫子 昭和大学, 薬学部, 助手 (00266165)
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Keywords | 有機触媒 / 不斉アリル化反応 / アリル銅 / プロリン / チオウレア触媒 / エメチン / インドールアルカロイド |
Research Abstract |
イソキノリン母核に対する官能基導入について種々検討を加えた結果3,4-ジヒドロイソキノリン誘導体に対して、tol-BINAP、無機銅(I)イオン存在下アリルトリメトキシシランを付加させると83%eeでアリル付加体が得られることを見いだした。これを再結晶により精製して光学的に純粋な化合物とした後、数工程の変換を経て(-)-エメチン及びent-エメチンの全合成を達成した。また、他の置換基導入法として、Jacobsenのチオウレア触媒を用いた場合、シアノ基が90%ee以上の立体選択性でイソキノリン1位に付加することを見いだした。現在本反応の一般性を検討している。 イミンに対する不斉マンニッヒ反応の応用として、9-トシル-3,4-ジヒドロ-β-カルボリンを基質とし、3-エチル-3-ブテン-2-オンをプロリン触媒下反応させると、85%、99%ee(>99%de)でdihydrocorynantheolを始めとするcorynanthe型インドールアルカロイドの基本骨格を得ることに成功した。これを用いて4工程、総収率38%で光学的に純粋なdihydrocorynantheolを合成することができた。更に、鎖状アルデヒドのイミンに対してプロリン触媒不斉付加反応を行うことによって、sedridine、conniineを初めとするピペリジンアルカロイドを合成することに成功した。この反応系の、他のアルカロイド合成への応用について現在検討を行っている。
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Research Products
(6 results)