2006 Fiscal Year Annual Research Report
シャトルタンパク質ヌクレオリンの細胞表面-細胞質-核内間シャトル機構の解析
Project/Area Number |
18590076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
平野 和也 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (80251221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
別府 正敏 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (60114633)
三木 雄一 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (20366420)
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Keywords | ヌクレオリン / シャトルタンパク / タンパク質 |
Research Abstract |
本研究ではnucleolinの細胞内移行機構(シャトル機構)の解析、および細胞外リガンドの細胞内・核移行過程を介する細胞への作用を明らかにすることを目的とする。1)既知のnucleolinの細胞外リガンドとnucleolinとの複合体の細胞内・核移行の過程を調べる。2)各種nucleolin変異体を用いて、nucleolin分子中の細胞表面から細胞内への移行に必要なドメインを同定する。さらに、3)nucleolin-リガンド複合体に結合する細胞内分子の検出を行なう。また、4)RNAi法により、nucleolinの発現阻害を行い、細胞への影響(細胞増殖、細胞毒性、細胞応答等)を調べ、各種リガンドの細胞への影響がどのように阻害されるかについて調べる。 今年度は、nucleolinのMφ細胞表面における存在様式を明らかにするために、5種のrecombinant nucleolin(rNUC);rNUC284、rNUC305、rNUC446、rNUC627[それぞれの番号からC末の710番目までのアミノ酸配列からなるrNUC]、およびrMIC284-R1[284番目〜418番目のアミノ酸配列からなるrNUC]を作製し、THP-1 monocyte、THP-1 Mφ、チオグリコレート誘導マウス腹腔浸出マクロファージ(TG-Mφ)の3種の細胞に対する結合性をフローサイトメトリー法により調べた。その結果、nucleolin分子中のマクロファージへの結合に必要な領域は、RNA結合ドメイン(RBD)を含むnucleolin分子の中央部分の領域である可能性が高いこと、また、Mφ表面のnucleolin結合部位(結合サイト)は、タンパク性の分子であることが示唆された。
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