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2006 Fiscal Year Annual Research Report

網膜再生に向けた視細胞の分化メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 18590090
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOsaka Bioscience Institute

Principal Investigator

小池 千恵子  (財)大阪バイオサイエンス研究所, 発生生物学部門, 研究員 (80342723)

Keywords視細胞 / Crx / 転写制御 / 網膜 / プロモーター / サイレンサー / 松果体 / ホメオボックス
Research Abstract

Crxはotd/Otxホメオボックス遺伝子ファミリーに属する転写因子であり、変異マウスの解析結果からCrxが視細胞分化を決定づける因子であると考えられている。また、ヒトCrxの変異は失明を引き起こすいくつかの網膜疾患の原因であることが明らかとなっている。
マウスCrxの発現は網膜視細胞の発生パターンと時空間的に一致することが明らかとなっている。申請者らは以前Crxの発現がOtx2により制御されていることを明らかにした。Otx2の発現は中枢神経系に広範囲であるにもかかわらず、Crxの発現は視細胞、松果体に限局している。申請者らはCrxのプロモーター解析より、Crxの視細胞特異的発現を誘導する14bpの配列(CUE配列)をCrx遺伝子上流近傍より同定した。CUE配列を変異させたCrx変異プロモーターの下流にLacZレポーター遺伝子を組み込んだトランスジェニックマウスを解析した結果、完全なCrxプロモーターによる制御下ではLacZの発現が網膜視細胞および松果体に限局しているのに対し、CUE配列変異プロモーターでは網膜視細胞および松果体でのLacZの発現が消失したことから、CUE配列はCrx発現に必要な配列であることが明らかとなった。またトランスジェニックマウス解析により、CUE配列変異プロモーター下ではLacZの発現は脳および視細胞以外の網膜の全ての層において検出され、CUE配列がCrxの発現を抑制することにより組織特異性を誘導していることを明らかにしてきた。申請者らはこのCUE配列が、ヒト、チンパンジー、ラット、マウスで保存されていること、胎生期ラットの網膜、脳から粗核抽出画分を精製しゲルシフトアッセイを行った結果、これらの組織にCUE配列特異的に結合するタンパク因子が存在すること、またY79網膜芽腫細胞を用いてCUEがサイレンサー活性を持つことを明らかにした(投稿準備中)。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Cloning and characterization of mr-s, a novel SAM domain protein, predominantly expressed in retinal photoreceptor cells2006

    • Author(s)
      Inoue, T
    • Journal Title

      BMC Developmental Biology 6

      Pages: 15

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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