2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
吉村 祐一 東北薬科大学, 薬学部, 助教授 (00230813)
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Keywords | ヌクレオシド / シクロヌクレオシド / 抗HIV / ラジカル環化 / リチウム化 / 光延反応 / 水素引き抜き反応 / 転位反応 |
Research Abstract |
1)分子内水素引き抜き反応と連続したラジカル環化反応によるC-シクロヌクレオシドの合成 報告者らが開発したLiHMDSによるウリジン6位リチウム化反応(Org.Lett.2004,6,1793)を用い、5'-O-TBS-2',3'-O-イソプロピリデンN^3-(4-メトキシベンジル)ウリジンの6位へのフェニルセレノ基の導入を行い、6-フェニルセレノウリジン誘導体を合成した。6-フェニルセレノウリジン誘導体を、AIBN存在下、トリス(トリメチルシリル)シランと処理したところ、期待通り分子内水素引き抜き反応とこれに連続したラジカル環化反応が進行し、5,6-ジヒドロ-6,5'-C-シクロウリジンが得られた。5,6-ジヒドロ-6,5'-C-シクロウリジンの5位をクロル化した後、DBUと処理し5,6位間の2重結合を回復し、さらに、脱保護を行い、目的とする6,5'-C-シクロウリジンの合成を達成した。 2)イソヌクレオシド類の新規合成法の開発 アセタールにより保護したジヒドロキシアセントンに対し、プロパギルアルコールより調整したGrignard試薬の付加を行い、さらに2重結合への還元、エポキシ化を経てエポキシ体を合成した。エポキシ体は、光延反応条件により環化し、オキサビシクロ体とした。オキサビシクロ体は、チオフェノールによるエポキシ環の閉環により3-(チオフェニル)アルコール誘導体とした後、光延反応により核酸塩基の導入を行い、イソヌクレオシド誘導体へと変換した。同反応では、チオフェニル基の転位の後、核酸塩基の求核攻撃が進行し、目的とするイソヌクレオシド誘導体を選択的に与えた。さらに、チオフェニル基のラジカル条件による除去、脱保護を経て、4'-ヒドロキシメチルイソチミジン及び-イソアデノシンを合成した。
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Research Products
(2 results)