2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590103
|
Research Institution | Tohoku Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
吉村 祐一 Tohoku Pharmaceutical University, 薬学部, 准教授 (00230813)
|
Keywords | ヌクレオシド / 抗HIV活性 / Pummerer反応 / チエタン / アピオヌクレオシド / イソヌクレオシド |
Research Abstract |
(1)新規双環性ヌクレオシドの合成 平成19年度に開発したイソヌクレオシド合成法に従い、既知のケトン体より、ジオキサビシクロ誘導体を得た。同誘導体のエポキシ環をp-メトキシベンジルメルカプタンで開裂し、さらに光延反応によるチミン塩基の導入を行い、イソヌクレオシド誘導体へと導いた。このイソヌクレオシド誘導体のアセタール基の除去とメシル化、さらにパラメトキシベンジル基の脱保護を経て、さらにチエタン環の構築、脱保護等を行い、目的とする双環性イソチミジン誘導体の合成を達成した。 (2)環拡張型4'-チオアピオヌクレオシドの合成 CIS-2-ブテン-1,4-ジオールをモノシリル化した後、エポキシ化、ビニル求核剤によるエポキシ環の開環を行い、ビニルアルコール体を得た。同誘導体の1級アルコール部にアリールスルポニル基を導入し、アリルメルカプタンとの処理によりアリルスルフィド体へ誘導した。アリルスルフィド体の閉環メタセシス反応によりジヒドロチオピラン骨格を構築した後、側鎖部分の減炭により、ジヒドロチオピラン誘導体を合成した。ジヒドロチオピラン誘導体は、対応するスルポキシド誘導体とした後、申請者らが開発したPummerer型チオグリコシル化反応に付し、環拡張型4'-チオアピオヌクレオシドへと導いた。
|