2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規バイオマーカーに基づく免疫抑制剤の用法用量の個別最適化
Project/Area Number |
18590155
|
Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
三原 潔 Musashino University, 薬学研究所, 准教授 (00281444)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷川原 祐介 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30179832)
|
Keywords | 臓器移植 / 免疫抑制剤 / バイオマーカー / 拒絶反応 / プロテインチップ / 薬物動態・薬力学解析 / 低浸襲 |
Research Abstract |
臓器移植において・針生検に代わる・低侵襲・迅速・頻回にモニタリング可能・かつ信頼性の高い拒絶反応のバイオマーカーを開発することを目的に研究を行った。 常法によりラット異所性心移植モデルを作成した。急性拒絶モデル(ドナーにACIラット・レシピエントにLewisラット)・非拒絶モデル(ドナー・レシピエント共にLewisラット)および免疫抑制モデル(ドナーにACIラット・レシピエントにLewisラット・シクロスポリン5mg/kg毎日投与)において・術後3日目と4目目に採尿を行い・プロテインチップTOF/MS装置(surface-enhanced laser desorption/ionization time of flight mass spectrometry;SELDI-TOFMS)解析により・タンパク質発現プロファイリングを行った。 非拒絶モデルと比較して急性拒絶モデルで発現が大きく変化する尿中のタンパク質を探索したところ・以下のような結果を得た。 1)陰イオン交換チップ:移植後4日目の尿において・m/zが3,300・4,400・および5,500のペプチドの発現が・拒絶反応により誘導された。m/zが11,000のタンパクの発現が・拒絶反応により低下した。 2)陽イオン交換チップ:移植後4日目の尿において・m/zが4,400・および29,000のペプチドおよびタンパクの発現が・拒絶反応により誘導された。拒絶反応により発現が低下するペプチドやタンパクは見いだされなかった。 3)金属(Cu)修飾チップ:移植後4日目の尿において・バイオマーカー候補は見いだされなかった。 これらの分子量のペプチドは・低侵襲・迅速・頻回にモニタリング可能な急性拒絶のバイオマーカー候補と考えられる。
|
Research Products
(4 results)