2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590167
|
Research Institution | Otani Womens University |
Principal Investigator |
竹橋 正則 Otani Womens University, 薬学部, 専任講師 (10378862)
|
Keywords | 精子幹細胞 / 細胞融合 / 精子形成 / 発生・分化 / 遺伝学 |
Research Abstract |
前年度クローン化に成功したmGS細胞(精子幹細胞由来の多能性幹細胞)と胸腺細胞とのハイブリッドの分化能の検討を行った。mGS/胸腺ハイブリッド細胞を免疫不全マウスの皮下に移植すると奇形種を形成し、この結果からmGS/胸腺ハイブリッド細胞が多分化能をもつことがわかった。これまでの体細胞との細胞融合を用いた実験から、mGS細胞がES細胞と同様な性質も持つことが明らかとなった。さらに, mGS細胞とES細胞との性質を比較する目的で, mGS細胞を用いたノックアウトマウスの作製を試みた結果、その作製に成功し、mGS細胞でも相同組換えによる特異的な遺伝子改変が可能なことを実証した。 GS細胞(精子幹細胞の長期培養系)については、繊維芽細胞などの体細胞とのハイブリッド形成を確認することができたが、GS/体細胞ハイブリッドの増殖はmGS/体細胞と比較して非常に遅く、そのクローン化が困難であった。現在そのGS/体細胞ハイブリッドを用いて, GS細胞の体細胞核の初期化能などについて解析を行っている。さらにGS細胞とmGS細胞との細胞融合から, GS/mGSハイブリッドクローンを得ることができた。このGS/mGSハイブリッド細胞を用いて、マウスの精巣や皮下への移植による分化能の解析、GS細胞の安定した精子型のゲノムインプリンティングパターンに及ぼすmGS細胞の影響をCOBRA法およびBisulfite genomic sequencing法によって確認している。
|