2006 Fiscal Year Annual Research Report
始原生殖細胞の腸管上皮移動とSox17因子の分子制御
Project/Area Number |
18590175
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
金井 正美 杏林大学, 医学部, 講師 (70321883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米川 博通 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 参事研究員(副所長) (30142110)
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Keywords | 内胚葉 / マウス / 発生・分化 / 腸管形成 / 生殖細胞 |
Research Abstract |
PGCs(始原生殖細胞)は胚発生のごく初期段階で、多能性幹細胞集団であるエピブラスト(原始外胚葉)から分化する約40個の細胞として始めて同定される。6.5日胚のエピブラスト内ではまだ前駆細胞の状態であるが、その後7.25日胚までに分化し、細胞増殖を伴って腹腔内生殖原基へと移動する。PGCsが前述のごとく原始外胚葉から腹腔内生殖原基へ移動する際の足場として腸管原基を使用すること、後腸を移動したPGCsは、9.5-10.5日胚で、間葉系細胞からなる生殖原基へと到達することが形態的に証明されている。しかしながら、哺乳類PGCsの細胞移動を司る分子制御についての生体における詳細は殆ど明らかにされていない。本研究課題では、我々が作出したSox(Sry[精巣決定遺伝子]related HMG Box)17遺伝子ノックアウトマウスを材料とし、マウス内胚葉分化、腸管発生過程から連動して引き起こされる形態形成現象を解明する。具体的には腸管発生から誘導され、PGCsが腸上皮を移動するダイナミックスに着目し、細胞移動過程における生殖細胞-後腸上皮細胞の細胞間communicationを分子レベルで解決することを目的として研究を行った。まずは、epon厚切り/薄切切片を用いて形態学的にアプローチを行った結果、PGCsの数増殖能は変化が無いものの、胚性内胚葉への移動が行われず、尿膜に留まることが明らかとなった。更に詳細な解析を行う為、DiIにて細胞のマークを行い、移動能について検討を加えた。今後は更に、正常内胚葉の移植実験/全胚培養法などを用いて詳細な検討を加えていく予定である。
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