2007 Fiscal Year Annual Research Report
細胞分裂前中期の核膜表面構造の超微細構造に関する分子解剖学的研究
Project/Area Number |
18590188
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
廣瀬 英司 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 助教 (40380620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲井 哲一朗 九州大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (00264044)
柴田 洋三郎 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90037482)
西谷 秀男 兵庫県立大学, 大学院・生命理学研究科, 教授 (40253455)
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Keywords | 解剖学 / 細胞・組織 / 細胞微細形態学 / 遺伝子 / G蛋白質 / Xenopus laevis |
Research Abstract |
本研究の目的であるG蛋白質RRAG遺伝子群の核分裂における機能を調べるため、アフリカツメガエルX.laevisよりRRAG相同遺伝子のcDNAを分離(XRag1とXRag2と仮命名)し、哺乳類、出芽酵母のファミリー遺伝子群と共にmultiplealignmentと遺伝子系統樹を作成し相同性比較した。ヒトと酵母では2つのファミリー遺伝子(群)が結合し、相互にその機能欠損を完全相補しないことからXRag1-XRag2複合体が機能上の基本ユニットを形成することが予想された。しかしX.laevisの初期発生における発現量をRT-PCRで調べるとXRag1はほぼ一定であるのに対し、XRag2は中期胞胚転移(MBT:Mid-blastula transition)を境に減少することがわかった。これを組織レベルで確認するために両遺伝子で配列の相同性の低いC端側のプローブとしてin situ hybridizationを行い、両遺伝子の時空間分布を調べた結果、XRag1は動物極側割球に発現し、原口形成後は特に外胚葉系の細胞に強く発現があり、神経胚期にはさらに神経板に強く発現することがわかった。XRag2は後期胞胚直後はほとんど検出できない。これらの事実より中期胞胚転移前後における割球の分裂様式にXRag1/2遺伝子群の発現量比率が関与することが示唆された。また、尾芽胚以降の後期発生期では両遺伝子は再び末梢神経系の組織(眼、耳の原基や脳神経の一部等)で発現することがわかった。この結果より、分化した組織においては末梢神経、特に感覚神経系の発生にXRag群が関与している可能性が示唆された。
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[Journal Article] Differential expressiong of the tight junction proteins,claudin-1,claudin-4,occludin,ZO-1,and PAR3,in the ameloblasts of rat upper incisors2008
Author(s)
Inai T, Sengoku A, Hirose E, Iida H, Shibata Y.
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Journal Title
Peer Reviewed
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