2007 Fiscal Year Annual Research Report
血管内皮細胞におけるカルシウム活性化カリウム及び塩素イオンチャネルの機能相関
Project/Area Number |
18590208
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
山本 喜通 Nagoya City University, 看護学部, 教授 (80145755)
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Keywords | 動脈 / 血管平滑筋細胞 / 血管内皮細胞 / パッチクランプ法 / 電気生理学 / カリウムイオンチャネル / 塩素イオンチャネル / アセチルコリン |
Research Abstract |
モルモット腸間膜動脈から急性単離した内皮細胞層標本に通常のwhole-cell clamp法を適用した。前年度はAChにより活性化されるK^+およびC1^-電流の性質について研究して一定の成果を得たが、実際はAChの内皮細胞生理的刺激物質としての可能性は低い。そこで今年度はより生理的な刺激物質として注目されているATPを使用し、それによって活性化される電流系がAChの場合と同じかどうかを研究した。その結果、ATPでもAChと同様の電流系が活性化されることが確かめられた。その他、前年度にC1^-電流を同定する際、niflumic acidなどのいわゆるC1^-チャネル遮断薬に対する感受性を確認したが、同時にniflumic acidなどにより遮断されないはずの電流成分(K^+電流)もずいぶん小さくなる現象が観られた。この原因を調べるためにギャップ結合に対するniflumic acidの影響を観たところ、内皮細胞のギャップ結合も他の標本での報告同様niflumic acidで遮断されることが判明した。この実験で使用したような多細胞標本では、niflumic acid存在下でギャップ結合の電気抵抗増加が起きると、観察される電流が小さくなるため、K^+電流がniflumic acidで遮断されたように見える現象が起きていたと結論された。
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