2007 Fiscal Year Annual Research Report
血管の新規βアドレナリン受容体機構の探索と生理的意義の解明
Project/Area Number |
18590242
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
小池 勝夫 Toho University, 薬学部, 教授 (70147578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 芳夫 東邦大学, 薬学部, 准教授 (60188349)
通川 広美 東邦大学, 薬学部, 講師 (00277477)
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Keywords | β-アドレナリン受容体 / ラット血管平滑筋 / 弛緩反応 / サイクリックAMP / β_3-アドレナリン受容体 / Kチャネル / アテノロール / ICI-118,551 |
Research Abstract |
β-アドレナリン受容体(β-受容体)は、現在、β_1-β_3の少なくとも3つのサブタイプに分類されている。このうち、β_3-受容体は脂肪細胞で発見されたサブタイプであるが、消化管平滑筋にも発現しており、内因性カテコラミンによる弛緩反応に重要な役割を担っている。本研究では、β_3-受容体機構の研究を血管組織に展開させ、β_3-受容体の血管における発現分布と生理的役割、さらには弛緩反応機構に関わる分子機序の解明を目指した研究の基礎的検討をラット動脈標本を用いて行い、以下の新知見を得た。 1 RT-PCR法によるmRNAの発現測定を行い、大動脈標本におけるβ_2-受容体とβ_3-受容体の発現を、また、腸管膜標本におけるβ_1-受容体とβ_2-受容体の発現を明らかにした。 2 ウエスタン・ブロット法の結果、大動脈標本におけるβ_2-受容体とβ_3-受容体の蛋白の発現を明らかにした。 3 イソプレナリンによる弛緩反応に対するβ_1-選択的遮断薬(アテノロール)とβ_2-選択的遮断薬(ICI-118,551)の抑制効果を検討し、胸部大動脈では、プロプラノロール感受性β-受容体を介した弛緩反応におけるβ_2-受容体の役割を、腹部大動脈・腸間膜動脈では、β_1-受容体の役割を明らかにした。 4 β_3-受容体を介した弛緩反応(腹部大動脈)におけるcAMP非依存性機構の関与を明らかにするとともに、電位依存性Kチャネルの役割の重要性を解明した。
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Research Products
(11 results)