2006 Fiscal Year Annual Research Report
インスリン産生細胞の自己複製におけるReg蛋白質とその受容体の関与
Project/Area Number |
18590255
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
那谷 耕司 東北大学, 大学院医学系研究科, 助手 (90202233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高澤 伸 東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50187944)
野口 直哉 東北大学, 大学院医学系研究科, 助手 (20333792)
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Keywords | 再生医学 / 移植・再生医療 / 糖尿病 / 遺伝子改変マウス / 膵β細胞 / Regファミリー / Reg受容体 |
Research Abstract |
本研究の目的はインスリン産生細胞の再生増殖因子であるRegファミリーに共通のReg受容体(RegR)をインスリン産生細胞特異的に欠失したマウスを作製し、インスリン産生細胞の発生・分化、自己複製による形態・機能の維持、再生における役割を明らかにすることである。 平成18年度の研究では 1)遺伝子の翻訳開始コドンをコードするエキソンを挟むようにloxP配列を挿入したノックアウトベクターをES細胞に導入し、染色体上の遺伝子が相同組換えによりベクターと入れ換わった変異ES細胞株をSouthern blot法を用いて同定・分離した。このES細胞を用いて凝集法によりES細胞と宿主胚由来の細胞とで構成されるキメラマウスを作製した。キメラマウスを野生型マウスと交配して得られた仔マウスのgenomic DNAをPCR及びSouthern blot法により解析して、RegR遺伝子の一方の対立遺伝子にloxP配列を有するヘテロ変異マウスを得た。 2)申請者らは胎生初期にCreレコンビナーゼを発現するマウスを作製している。このマウスと1)で得られたRegR遺伝子の一方の対立遺伝子に10XP配列を有する変異マウスを交配することにより、RegR遺伝子の一方の対立遺伝子を全身で欠失したマウスを作製した。また申請者らはインスリン産生細胞で特異的にCreレコンビナーゼを発現するマウスを作製している。このマウスとRegR遺伝子全身ヘテロ欠失マウスおよび1)で得られたRegR遺伝子の一方の対立遺伝子に10XP配列を有する変異マウスを交配していくことにより、RegR遺伝子の一方の対立遺伝子を全身でヘテロに欠失し、もう一方の対立遺伝子に1oxP配列が挿入された変異遺伝子を持ち、インスリン産生細胞でCreレコンビナーゼを発現するマウスを得た。このマウスのインスリン産生細胞ではRegRが欠失することになる。RegRの欠失は免疫組織染色や単離インスリン産生細胞のSouthernblot、RT-PCR解析により確認した。
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Research Products
(23 results)